1977-10-11 第82回国会 衆議院 予算委員会 第2号
そういうことでありますから、この経済問題はいまやわが国だけの問題ではない、これは世界全局の問題である。私はロンドンにおける先進国首脳会談に臨んだわけでありますが、この会談はとにかく先進主要七カ国の首脳が集まるのですから、政治的な問題なんかも話に出てよさそうなものだが、出ないのです。何かというと、もっぱらいまの世界経済をどうするんだ。
そういうことでありますから、この経済問題はいまやわが国だけの問題ではない、これは世界全局の問題である。私はロンドンにおける先進国首脳会談に臨んだわけでありますが、この会談はとにかく先進主要七カ国の首脳が集まるのですから、政治的な問題なんかも話に出てよさそうなものだが、出ないのです。何かというと、もっぱらいまの世界経済をどうするんだ。
これははなはだ世界全局のために意義あることであろう、そういう発想に基づくわけでありますので、日ソ間の問題を討議する平和条約交渉とはこれはおのずから性格の違うものでありまして、したがいまして、平和条約交渉のそれがあとになるのかあるいはそれに先立ってやるのかというようなことにつきましては、まだ的確な段取りはきめておらないのです。
それは問題の中心をわざとはずしている議論であって、国民の知らんとするところは、総理も認めておられるように、世界全局の情勢は何といってもキャンプ・デービッド以来の雪どけの傾向にある。この傾向は望ましいことであるし、なし得る限り助長しなければならない。
そこで直接日本の関係することを許されておらぬ四国会談の開催前に、いろいろ日本から思いつきをもって、外交的措置を各国に対して世界全局の問題についてとるということは私は差し控えたのでございます。しかし日本としては日本の利害関係は守らなければならぬ。四国会談において日本の利害関係に関係する事項が討議されるときには、これは日本としては当然これに対して意見を聞かれなければならぬ立場にある。
さようなわけでありますから、世界全局の政局面に関係をしておるのでありますから、そういう方面から見るというと、やはり日ソ交渉だけですぐ交渉が進んでいくというふうに、簡単にもまた見られない節もあろうかと思います。